電源プラグのトラッキング対策について
電源プラグのトラッキング対策について
パソコンやテレビ、冷蔵庫などの電化製品には当たり前のように使っている電源ケーブルですが、「電源プラグのトラッキング現象」という言葉をよく耳にするかと思います。
トラッキング現象とは
トラッキング現象とは、コンセントに差し込んだプラグの周辺に綿ぼこりや湿気などが付着することにより、差し込みプラグの刃の間に電流が流れ、火花放電を繰り返すことで、絶縁樹脂表面に炭化電導路(トラック)が形成され、発火する現象です。
絶縁スリーブが付いていればトラッキング対策は万全?
量販店等で、よく右のイラストのようなプラグの刃の根元に絶縁スリーブがついたものを見かけたことがあると思いますが、絶縁スリーブが付いている=トラッキング対策が万全とはなりません。
トラッキング対策は、耐トラッキング性試験及びグローワイヤ燃焼性試験に合格したものを言います。
耐トラッキング性試験
- 試験片の上面をほぼ水平に支持し、2つの電極間に電圧を印加する
- 電解液を50滴滴下し、トラッキング破壊及び持続炎を発生することなく、少なくとも25秒の測定時間に耐えなければならない
グローワイヤ燃焼性試験
750℃に熱したグローワイヤを試験片に30秒押し付け、次の事項を満たすこと
- 試験片が着火しない、またはグローワイヤを取り去った後30秒以内に消炎し、かつ、試験片の全てが燃え尽きない
- 試験片の溶融樹脂がある場合、試験装置の下に敷いたティッシュが着火しない
なお、弊社の抜け防止ロック電源ケーブルはJET(電気安全環境研究所)の試験に合格しております。