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メタルケーブルの難燃性(NEC規格)について

メタルケーブルの難燃性(NEC規格)について

万一の火災防止の為にケーブルに難燃性を持つことが求められる場合があります。

ケーブルの難燃性について国内で使用される一般的な難燃規格はJIS規格ですが、世界的に参照されている代表的な規格の一つに米国のNEC規格(National Electrical Code)があります。

NEC規格 難燃グレード一覧

難燃グレード 難燃試験 NEC 難燃Type 主な適用安全規格 備考
難燃グレード一覧 プレナム燃焼試験 CMP UL910 海外で要求される難燃グレード
(主にプレナム空間 * への敷設時に要求)
ライザー燃焼試験 CMR UL1666 海外で要求される難燃グレード
(主にビル等フロアの垂直配線時に要求)
垂直トレイ燃焼試験 CM UL1685(UL1581, Sec.1160)
IEEE Std383
JIS C 3521
海外で要求される難燃グレード
(国内で要求される最高難燃グレード)
垂直燃焼試験 CMX UL1581(UL VW-1) 海外で要求される難燃グレード
60度傾斜燃焼試験 JIC C 3005 国内で要求される難燃グレード
水平燃焼試験 JIC C 3005 国内で要求される難燃グレード

* エアーダクト内や天井裏、床下など空調により常に空気が流れている空間

海外で使用されるケーブルはこれら規格に従い国内よりも更に高難燃グレードのケーブルを選択しなくてはなりません。

国内で使用される一般的な難燃グレードはJIS C 3005(60°傾斜試験)であり上記CMXよりも低難燃グレードとなります。また、国内で最も高難燃なグレードはJIS C 3521(垂直トレイ試験)ですが、海外では更に高難燃なグレードであるプレナム(CMP)やライザー(CMR)を要求されます。

これは国内においては環境対応が重視されることや建物の構造の違いが理由として挙げられます。

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