用途に合わせて光ファイバーケーブルを選定する
用途に合わせて光ファイバーケーブルを選定する
光ファイバーケーブルは用途に合わせて様々なケーブルがございます。
一度敷設工事して運用に入ってしまうと工事のやり直しや通信停止が難しいケーブル敷設。
後々のトラブルにならない為にも光ファイバーケーブルは慎重に選びましょう。
ラック内のネットワーク機器同士を接続
ラック内のネットワーク機器同士を接続する場合には、一般的にケーブル長が1mや2mといった短いパッチケーブルが使用されます。
主な関連製品
- 光ファイバーケーブル…短いケーブルは光パッチケーブルとも呼ばれます。
- R15光ファイバーケーブル…曲げ半径が小さいのでラック内で取り回しが容易。
- 10ギガ光ファイバーケーブル…OM3準拠の光ファイバーケーブル。
ラック間のネットワーク機器同士を接続
ラック間のネットワーク機器同士を接続する場合には、通常の光ファイバーケーブル以外にケーブル敷設の煩雑さを考慮して複数の心数を束ねた光ファイバーケーブルが利用されます。
複数の心数を束ねることでケーブル敷設が省スペース化されます。
主な関連製品
- MPOケーブル…MPOコネクタを採用した12心を1本にまとめた光ケーブル。
- 10ギガMPOケーブル…OM3準拠のMPOケーブル。
- ファンアウトケーブル…多心ケーブルから単心に分岐した光ケーブル。
- 光カプラ…1本の光ファイバーを伝搬してきた光パワーをn個に分岐する(その逆も)。
- 平型補強光ファイバーケーブル…ケーブル内のテンションメンバ(鋼線)で光ファイバー(2心)を補強。
建屋内などで長い距離を敷設
工場やビルの階層での敷設には、テンションメンバ(鋼線)で補強された光ファイバーケーブル(補強型光ファイバーケーブル)や床に敷設して踏まれても丈夫なOCCケーブルが使用されます。
テンションメンバ(鋼線)で補強することで、光ファイバーケーブルの心線に許容量以上の張力が加わらないようにします。
なお、テンションメンバの末端は施工業者にもよりますがスプライスボックス内で押さえたりします。
主な関連製品
- 丸型補強光ファイバーケーブル…ケーブル内のテンションメンバ(鋼線)で光ファイバー(2~16心)を補強。
- OCCケーブル…難燃性に優れる耐久性のある頑丈なケーブル。
マルチモードケーブルでシングルモード対応のネットワーク機器同士を接続
既設のマルチモードからシングルモードへのケーブル再敷設が困難だが、シングルモード対応のネットワーク機器同士を接続したい場合には、モードコンディショニングパッチコードを使用します。
主な関連製品
- モードコンディショニングパッチ(MCP)コード…富士通の特許品。エイム電子のMCPは富士通の特許承認を受けております。