光トランシーバのベンダーロックインについて
光トランシーバのベンダーロックインについて
ネットワーク機器にサードパーティ製のSFPやSFP+などの光トランシーバを実装した際に認識しない場合がありますが、これはネットワーク機器メーカー側で純正品のみが使えるように縛りをかけている場合(ベンダーロックイン)がございます。
光トランシーバにはEEPROMが搭載されていて、ここにはベンダー名やシリアルナンバーなどが書き込まれており、ネットワーク機器に光トランシーバが差し込まれると、ネットワーク機器側でEEPROMを読み取り純正品か否かの判別をしております。
EEPROMのどの部分を読んで純正品と判別しているかはメーカー毎で異なります。
(例えば、A社のネットワーク機器はEEPROM内のEthernet規格の部分だけを見て判別していたり、B社のネットワーク機器はEEPROM内のベンダー名やシリアルナンバーも見て判別していたり、さらにC社においてはEEPROM内のベンダー名やシリアルナンバーなどの値から再計算されたコードで判別していたり、など。)
また、同じメーカー内でも機種やソフトウェアバージョンで判別方法が異なる可能性があるのでご注意下さい。
(例えば、D社のスイッチAで使えたから、同じD社のスイッチBでも使えるだろうとの思い込みは危険です。最近では、メーカー独自のOS以外にホワイトボックススイッチ(ベアメタルスイッチ)用のOSにも対応可能な機種(複数のネットワークOSが使える機種)もございます。)
その他、サーバーにオプション実装するNIC(Network Interface Card)においても、NICメーカーによってはベンダーロックインが有る可能性もございますのでご注意下さい。
弊社では市場にある全ての機種の全てのソフトウェアバージョンにおいてのベンダーロックイン有無についてを把握することは困難なため、事前に光トランシーバ無料貸し出しによるお客様環境でのご確認を推奨致します。
注)サードパーティ製品のご使用に関して
一般的に、純正品以外の製品を使用した場合にメーカーサポートが制限される可能性を考慮していただく必要がございます(例えるならプリンタの互換インクがイメージしやすいかと思われます)。弊社おいては、弊社製光トランシーバ単体のサポートは可能ですが、ネットワーク機器を含めたシステム的な要因についてはサポート出来ない可能性もございますことをご承知おき下さい。